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2023.6.11 「愛と性生活の脆さとその保護」(要約)  出エジプト記20:1-2、14

 今朝は、モーセの十戒の七戒:「あなたは姦淫してはならない」に耳を傾けてみましょう。「姦淫する」(ナーアプ)という言葉は、結婚している男女がその配偶者以外の、他の結婚している異性と性的交渉をする場合に用いられています。この戒めは専ら既婚男性に向けられ、性差別を感じないわけではありませんが、これを福音として、つまり、自由と平等、喜びへの解放の戒めとしてどのように聞きとるのでしょうか。

序の1:「拡大家族」の保護 拡大家族というものはイスラエルにおいては結婚制度や性の問題というより、社会的、経済的生活の問題でした。

序の2:交わりにおける自由と平等 現在、拡大家族は核家族となり、奴隷制は不法とされ、召使は裕福なほんの一握りの人々が持っているのみです。しかし、人は交わりの中で自由に生けるということに変わりはありません。

1.開かれるために、閉じられていること

 この戒めは、結婚生活と家庭の形成を大切にせよと勧めています。ひとは「男と女とに」創造されたと言いますが、実際はこんなに単純ではなく、現在は、LGBTQを受け入れることが問われています。出生時における生物学的な性(sex)と性的指向性(sexual orientation)と自分の社会的性別(gender)・役割イメージは多様であり、揺れている人がいます。ですから、結婚生活は、男女関係のあくまで一つの具体的姿に過ぎません。結婚生活は、二人の親密さで「閉じられている」ので、二人の中にその友や客を招くことができるのでしょう。開かれるために閉じられ、閉じられているので、開くことができるのではないでしょうか!

2.愛を生活すること、持続することの困難さ:脆さと保護

 人は、瞬間的に、気分的に好きだとか、愛着を感じることはあっても、一人の他者と共に愛することを「生活し」、「持続すること」は極めて困難なことです。特に、性生活は微妙で、脆く、傷つき易いのです。愛を離れた性的交渉は単なる快楽のはけ口となり、単に自分自身の欲望や寂しさややるせなさのはけ口として用いられる可能性があります。ですから、配偶者や子どもたち、そして自分自身を傷つけます。その壊れやすさを相互に「保護」することが重要です。

3.恵みの神に応答して互いに人格を尊重すること 

 

配偶者の人格を尊重し、自由と平等と豊かさに生きることはやはり、神の一方的な恵みを知り、その恵みに応答することを抜きにしては困難なことです。 一方で、人間の性生活を暗い下半身のことがらとして、敵視したりすることから自由になり、他方、神が定めた自然秩序という名のもとに、結婚制度を絶対化して、単身で生きる人の祝福を軽んじ、また、女性を自らの所有物・僕のように扱い、夫婦関係の破綻の責任を女性のみに負わせることからも自由でありたいものです。 (松見 俊)