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2021.11.14 「神の恵みの下に留まる」(要約)  ローマの信徒への手紙5:1ー11

今日の聖書は今年度の主題聖句の箇所となります。神様はどのような時にあっても私たちを愛してくださっています。今は、新型コロナウイルスの感染拡大という困難の中にありますが、神様の恵みに留まり続けていきたいと思います。

 

1:  困難を見落とさない

 私たちは、大きな困難に向かい合っている時に、それぞれの生活の中で起きている小さな困難を共有するということを忘れてしまうことがあります。職場や学校での人間関係のトラブル、病気や心の痛みなど。私たちは、今、目の前にある困難によってどれほど隣人が苦しんでいるのか、また自分自身がどれほど傷ついているのか、見落とすことのないようにしたいと思います。

 

2:  苦難が生みだすもの 

宗教改革者のルターは「患難から希望に至る階段は、地上的に自明の事柄ではないのである。すなわち患難は焦燥を生み出し、焦燥は、強情を生み出し、強情は絶望を生みだす」と言いました。ルターは人間が自分一人で困難と向き合う中では、焦りと、強情と、苛立ちと、頑固さを、生み出し、絶望に向かうと語ったのでした。

 

3:  差し伸べられた神の手

キリストは命を懸けて、私たちに手を差し伸べてくださっています。苦難に出会う中、私たちが絶望へと落ちていくこととは、キリストが共にいることを忘れ、心の扉を閉じ、孤独という絶望へと向かっていくことです。私たちの心の痛みをイエス・キリストは知っていて下さるのです。私たちは困難の時に、ただイエス・キリストが共にいてくださる神様の恵みに留まり続けていきたいと思います。

 

4:  キリストの祈りに支えられて

イエス・キリストは、いつも、私たちのために祈っていて下さいます。私たちを覚え、私たちが神様の愛を忘れることのないように祈ってくださるのです。私たちは、イエス・キリストの救いと祈りという恵みに支えられて歩んでいきたいと思います。(笠井元)