1: 弟子たちの天国理解
弟子たちは「誰が天の国で一番偉いのか」とイエス様に問いかけました。弟子たちは天の国にも「誰かが偉いといった競争があると思っていたのです。イエス様は「心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。」(18:3)と言われました。
イエス様は「天の国は近づいた、悔い改めなさい」と教えられるのです。悔い改めることとは、これまでの生き方から方向転換をして、新しく生きる道を歩き出すということ、「心を入れ替える」ことです。
2: 子どもを呼び寄せた
子どものようになることの一つとして、イエス様の呼び寄せに素直に応える子どもの姿があります。子どもは素直にイエス様の言葉に応答しました。神様は私たちに「あなたを愛している」と示されました。すべての人間が神様の祝福と恵みのうちに入れられる権利をいただいたのです。その中で求められているのは、人間の応答です。
3: 信頼すること
もう一つは、子どもの「信頼する」という姿です。子どもは、自分は守られていると信頼しています。信頼することができることは「自由」を得ることにつながります。私たちがどれほど道を踏み外しても、間違えたとしても、神様の愛は変わることはないのです。自由の中にあって「・・・しなければならない」という思いから「・・・したい」という気持ちに変えられていきたいと思います。
4: 弱さを認めて
最後に学びたいことは子どもの「弱さ」です。子どもは弱い存在、間違えをする存在です。イエス様は「神様の前にあって、あなたは弱い存在であることを認め、受け入れましょう」と言われているのです。私たちは新型コロナウイルスという大きな困難の中で、人間の弱さ、無力さを教えられています。私たちは無力な者なのです。
イエス・キリストは自らを低くして、私たちを受け入れてくださいました。神様に愛されている自分を受け入れましょう。そして神様の愛に素直に応答していきましょう。私たちがへりくだりをもって、自分を愛し、隣人を愛していくとき、そこに天の国、神の愛の支配が広がっていくのです。 (笠井元)