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2016.12.4 「絶望を打ち破る希望」 (要約) マタイによる福音書1:18-25

1:  系図から誕生へ

 今日の箇所の前には「イエス・キリストの系図」があります。この系図の後に「イエス・キリストの誕生」の記事が続くのです。系図という歴史の流れのあとに記された救い主の誕生です。神様は、何千年も続く歴史の中で人間がいただいてきた恵み、犯してきた多くの罪、すべてを受け入れてくださったのです。そのうえで、救いの出来事としてイエス・キリストを送ってくださったのです。

 「マタイ1:18、20」で、強調されて語られていることは、「聖霊によって」ということです。神様は「聖霊によって」世界に目を向けてくださったのです。

 

2:  ヨセフの正しさ

 今日の箇所でマリアの妊娠が知らされます。マリアはヨセフから離婚状を渡され、最悪の場合は、告訴され、石打ちの刑になってしまうのです。ヨセフは正しい人でした。本当はすぐにでも律法的正しさを全うし、マリアを離縁し、告訴し、石打ちの刑にすることもできたでしょう。しかしヨセフはマリアが石打ちの刑によって罰せられることがないように一度、縁を切って白紙に戻すという方法をとろうとしたのです。ヨセフは考えに考えた中で離縁という結論を出したのです。

 

3:  恐れるな 

 もし離縁をすれば、結局は、マリアもその子どもも、これからどのように生きていたのでしょうか。ヨセフはマリアを離縁しようとしていました。それは妊娠してしまったマリアとの、関係を断ち切ることを意味していたのです。神様は「わたしがあなたと共にいる」だからこそ「あなたはマリアと子どもの出来事を自分の出来事として受け入れなさい」と教えるのです。恐れの中、不安の中に、神様は必ず共にいてくださいます。それはただ自分の恐れだけではなく、隣人の恐れ、隣人との関係の中での不安の中にこそ、イエス・キリストは来てくださるのです。

 

4:  わたしが共にいる

 私たちは困っている人を助けることはあっても、実際に自分の生活がかき乱されることまでは受け入れられないのではないでしょうか。そこまで他者に関わることは、大きな決心が必要なのだと思います。

 神様は、大きな決心をして私たちと関わる道を選ばれたのです。神様は、絶望の中に来てくださり、そこに希望を与えてくださるために、人間に関わる道を選ばれたのです。私たちにとっての絶望とは「孤独」ではないでしょうか。たとえどれほど苦しく、不安や恐れのうちにあったとしても、そこに一緒に力を合わせる人がいる時、私たちは希望を持つことができるものです。神様は私たちと共に歩もうと決意し、イエス・キリストをこの世界に送ってくださいました。私たちはどのような時にあっても一人ではないのです。これが絶望を打ち破る本当の希望です。