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2015.2.22 「主の聖日を尊ぶ」 イザヤ書58:6-14

1:   断食の目的

 イスラエルの民は、「断食」をしていました。「断食」をするイスラエルの人々は、神様のために心を明け渡しているのではなく、自分のために「断食」を行っていたのでした。「断食」そのものに魅力を感じていたのです。

 現代で宗教団体に入った理由の答えの1位は「心のよりどころが欲しいから」、2位には「自分を変えたいから」という答えでした。「心のよりどころが欲しい」。それは今が不安でたまらないということです。そして「自分を変えたい」。それは今の自分が受け入れられないということです。今の世の中、今の自分、人間関係に不安を持ち、自分の状態を受け入れられない。そのような不安に生きている人が多いのではないでしょうか。自分を受け入れられない、自分の今を受け入れられないから、何かをしてみる、「断食」でも行ってみる。そして自分が少しでも偉くなったように感じて、自分が神様と、少しでも、近くなったように感じていくのでしょう。


2:  本当の断食 

 主が選ばれる「断食」。それは、隣人愛、自分を愛するように、隣の人を自分のように愛することです。そして「断食」を選ばれ、また完成されたのは神様ご自身でした。隣人愛を実行されたのは、神様ご自身です。神様は、イエス・キリストを、この世に送り、私たちを愛してくださったのです。人間は自分が何をしても神様にはなれません。自分を受け入れる者になるために、どれだけ努力をしても、自分は自分でしかないのです。イエス・キリストは私たち人間を心から愛されたのです。


3:  礼拝をいただく

 私たちには、主イエス・キリストという涸れることのない泉が与えられ、生きる力を与えられたのです。イエス・キリストが与えてくださる泉は、決して涸れることのない、永遠の泉です。神様の愛という泉なのです。神様はいつまでも、私たちの心の中で、生きる力と希望を湧き出してくださるのです。

 聖書は「主の日を覚えて礼拝しなさい」と教え「主の聖日を尊びなさい」 と教えます。私たち弱さをもつ人間は礼拝から命の泉、神様の愛をいただくのです。主の日、その聖日を尊ぶとは神様からの愛を正しく受け取ることです。私たちは神様によって愛されています。神様はその愛を注ぐために、生きる希望を与えるために礼拝の時を与えてくださいました。礼拝の時に、私たちは生きる力を受け取りましょう。