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2015.2.1 「心砕かれて」 マルコによる福音書10:1-12

1:  律法学者の思惑

 聖書はすべてを通して、神様と私たち人間の関係について、そしてその中心にいるイエス・キリストのことを教えています。聖書はイエス・キリストのことを伝えています。律法として「何かをすることが、良いことで、悪いこと」ということを教えているのではありません。ただただ神様からの一方的な恵み、主がわたしたちと共に生きてくださっている、わたしたちを愛しておられることを伝えているのです。

 ファリサイ派の人々は、神様の真意、その御心を知ろうとしたのではありません。イエス様を試したのです。つまり「聖書の伝えたい福音」を求めるのではなく、悪意から出た言葉だったのです。本当に、「離縁する事が律法にかなっているのか」と、悩んでいるのでもなければ、結婚について学ぼうとしているのでもなく、イエス様を陥れるための言葉でした。


2:  創造主

神様は「天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。」のです。すべての人間が、天の創造の時、その初めから、神様によって命を与えられている。そしてそれは「男」と「女」という、それぞれに、違いを持つ者として人間は造られたのです。神様は、すべての人間を同じように、工場生産のように造られたのではありません。一人ひとり、すべての人間が違いをもち、個性を持ち、人格を持つ者として造られました。


3:  愛する方 

神様の願いはイエス・キリストの愛によって、私たちの頑固な心が砕かれることでしょう。神様の愛を素直に受け入れる者と変えられることです。神様はどこまでも私たちを愛されます。そしてその愛によって、私たちの心を砕き、私たちが喜んで生きる道を示されているのです。私たちはこのイエス・キリストから愛をいただくのです。神様は人間を徹底的に愛してくださり、愛し続けてくださる方なのです。


4:  神様の示す生き方

結婚をしても、神様の愛を忘れていては、その出来事を神様は悲しみます。また離縁をしても神様の愛を覚え、他者と愛する道を歩み続ければ、その道を神様は喜ばれるでしょう。

お互いを愛する道。それは一つの道ではないでしょう。わたしたちはそれぞれに違いを持ち、それぞれの道があるのです。だからこそ、私たちは考えなければなりません。どうすれば神様に従うことができるのか、イエス様の愛をいただいて生きる事ができるのか。イエス様は私たちが、神様に心を砕かれて、神様の愛を問い続けて生きる事を願っているのです。