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2014.7.6 「主イエスと向かい合う」 マルコによる福音書7:24- 30

1:  シリア・フェニキアの女

 イエス様は、ガリラヤからティルスにある、誰かの家、「ある家」に行かれました。多くの人々が、イエス様が来られていることを知ったのです。その中でも、ギリシア人でシリア・フェニキア生まれの女性がやってきました。この女性は、汚れた霊に取りつかれた幼い娘を持っていたのです。そのために、自分の小さい娘が救われるために、イエス様のことを聞きつけ、すぐに来て、その足もとにひれ伏したのでした。

 

2:  女性の姿勢

 この時、この女性は、娘が汚れた霊に取りつかれていました。その痛みの中にあったのです。子どもの痛みは親にとっては、「何一つ自分が代わることができない」という意味で、とても苦しく重い、心の痛みでしょう。自分自身に起こる苦しみ、苦難よりも、大変な心の痛みとなると思います。そのような意味で、今日の箇所におけるギリシアの女性はまさに、イエス様にすがる時、人生の中で、一番心の苦しい時、痛みの時であったでしょう。

 

3:  福音のパン

 イエス様は、「まず、子供たちに十分食べさせなければならない。子供たちのパンを取って、小犬にやってはいけない。」(27)と答えられます。

 女性は、このイエス様の言葉からも、福音を読み取ったのです。女性は、「主よ、しかし、食卓の下の小犬も、子供のパン屑はいただきます。」(28)と語りました。何よりも、女性が福音として信じた決定的な言葉、それは「パン」としての福音です。それは、神様の御子、イエス・キリストがこの地上にきてまで、共に苦しみ、共に生きてくださっているという神様の命の福音です。その福音の実感をこの女性は、主イエス・キリストに向かい合う中で受け取ったのです。この女性は、自分の力、自分の思い、自分自身ではどうすることもできない、自分の娘の苦しみ。そのどうすることもできない大きな苦しみを、同じだけ知ってくださる神様と向かい合ったのです。

 

4:  信じて歩き出す信仰

 

最後に、イエス様は確かに、「それほど言うなら、よろしい。家に帰りなさい。悪霊はあなたの娘からもう出てしまった。」(29)と言われました。この時、実際には女性は、子どもの癒された姿をみていません。それでもこの女性は信じて歩き出したのです。これがこの女性の最大の信仰でしょう。最後に、このイエス様の御言葉を信じて、歩き出した、この女性の姿があったのです。それはまだ見えていない現実の喜びのうちに、希望があると信じて、歩き出した信仰者の姿であります。